【ポケモンY】ワイと蛙のカロス放浪記 29話

29話:窃盗レイプ!悪役と化した仮面ライダー

 


 

とある街に、寂しがり屋のお爺ちゃんが家で一人暮らしていました。

ある日、偶然訪れた旅人に、
失礼ながらポケモンを貸してくれないかと少し我儘なお願いをしました。
旅人は何一つ文句を言わず、快く一匹のポケモンを預けた。
旅人からは「私のピカチュウを可愛がってね(迫真)」と易しく言い、
何か成し遂げたような満足気な顔をしながら、その場で立ち去っていった。

それから、お爺ちゃんはそのポケモンを大事に愛情を注いだ。
お爺ちゃんの想いを通じたか、
ポケモンも次第にお爺ちゃんの事を気に入ってくれた。

こうして一人と一匹は幸せな生活を送ったのであった。

 


 

各地で色々と行動していた私は、久方ぶりにミアレシティに戻ってきた。
そしてハンサムハウスに向かおうとした途端、
ホロキャスターがメッセージを受信した音が鳴り響いた。
相手はすっかりお馴染みのハンサム
内容は『ちょっと困った事があったから、ハンサムハウスまで来て貰えないか』
というものだった。また悩みの相談かしら?

私はハンサムハウスに入り、窓を覗くハンサムに話しかけた。

ハンサム「おお、にちはクン。来てくれたか・・・。
     実はな、最近マチエールが黙って何処かに出かけているんだ。
     今日も留守番を頼もうと思ったのだが、何処にも姿が見えない・・・。
     それに昨日はココに帰ってこなかった様子・・・。
     マチエールと付き合いのあるギャングの少年達も
     真面目にやってるようだし問題ないと思いたい・・・」

マチエールが黙って何処かに行く・・・昨日は帰って来なかった・・・あっ(察し)
まっまままぁ、マチエールもね。
きっと色々とヤりたい年頃なんでしょ、うん。うん。
昨夜はお楽しみをしたんだし、今日は帰って来るんじゃないかな。

その時、私とハンサムのホロキャスターが鳴り出した。

ハンサム「ん・・・?なんだ?こんな時にホロキャスター?」

私とハンサムはホロキャスターのメッセージを再生した

キャスター『臨時ニュースをお伝え致します。
      昨晩未明、ミアレ美術館に何者かが侵入。

      館内で展示の壁画が損壊された模様です。
      ・・・関係者によると、

      厳重に警備された館内に侵入する事は不可能と語っています。
      なお、現在も犯人は捕まっていません・・・』

内容は実に探偵が涎垂らしながら全力速で駆け出すようなものだった。
昨晩ねぇ・・・。ってかパキラさん久しぶりだな。

ハンサム「見たな!にちはクン!事件ある所にハンサムあり!
     今すぐミアレ美術館に調査に行く必要がある!
     早速、現場に直行だ!」

よし、ハンサム!君だけ行って来なさい!
この事件、根拠は全くないけど、とりあえず血の臭いがプンプンしますぜ!

ハンサム「・・・と、言いたい所なんだが、
     私はこの後どうしても外せない約束があって、
     ココを離れられないのだ・・・。
     申し訳ない!ココはにちはクン。
     一足先に現場まで調査に行ってくれないか!
     では、頼んだぞ!にちはクン」

マジかよ・・・(絶望)
ま、まぁ、殺人事件という感じは全くしないし、行くかな(震え声)

 

事件現場の美術館に来た私は早速中に入り、
問題の壁画を探そうと思ったが、受付の目の前に居る少年に声かけられた。

少年「こんな時に美術館に来るだなんて物好きだね!」

好きに来た訳じゃないんだが?(半ギレ)

少年「3階にある壁画に凄いラクガキがされたんだって!
   歴史ある絵画にボムるなんてすっごい犯罪行為じゃん!
   でもさ、ココってこうみえて警戒厳重なのに、

   どうやってそんな事出来たんだ?
   とにかく3階に行ってみなって!

   中々派手にやられてるし、ココの館長も居たから、なんか話聞けるかもよ」

成程、3階の壁画が落書きされたのか。
警戒厳重の美術館で絵を盗むのは分かるが、
単に落書きだけって相当な度胸試しだね。
犯人は相当刺激に飢えてるのかしら?

少年の言った通りに3階に上がると、
そこには大胆な落書きをされた壁画と目の前に立つオジサンが居た。
この壁画って確か若し頃のAZにゃんフラエッテの絵だったよね。
プラターヌ博士の呼び出しでミアレステーションに向かう途中にちゃっかり寄ったから、
元の絵がどんなだったのかは分かるけど、これは酷いね。

私は壁画の前に居るオジサンに話かけた。
おそらくこの人が少年が言ってた館長だろう。

館長「・・・むむう、私が館長なのね。
   で、いきなりなんだけどさ、キミに質問したいの。
   落書きされた目の前にある絵を見て、感じる事なんだけど。
   落書きされちゃって、汚くなったなって思う?」

人によってはそれも芸術だと思う人が居るから、
決して汚いとは限らないんじゃないの?

館長「ふーん、なるほど・・・。
   では、どう思うかな?
   これはこれで芸術としてアリかもな、とか思うわけ?」

そうじゃない?(適当)

館長「ふむ・・・そうか・・・。」
   ・・・正直言うと、私もそんな風に感じてるのよ。
   なんとも荒々しい・・・。躍動感を感じる筆致・・・。
   刻まれた歴史を鼻で笑うようなブラックなユーモア・・・。
   なんと言うかさ、これはこれでかなりのアートかなって」

 

 

館長「まぁ、館長の立場では公にそんな事言えないけど。
   ・・・まぁ、なんにしてもよ。
   慌てて修復して、絵画に傷つけてもまずいしね。
   暫く、これはこのまま飾っておこうと思うのね。
   まぁ、何だかんだで話題になってるしさ」

AZにゃんがこの壁画を見たら憤死しそうね。
いや、フラエッテのところは辛うじて無事だから、
そこまで怒られなさそうだな・・・。
フラエッテまで塗りつぶしたらAZにゃんがミカサ並みの威圧感を放ちそう。

館長「・・・しかし、こんな事する犯人って一体どんな人何だろうね?」

ふむ、今の所じゃ誰が犯人なのかは分からんね。
どういった経緯で、どうやって落書きしたのかは全く分からんし、
今回の事件は結構難航しそうね。

一先ず美術館に出て、ハンサムハウスに戻ろうとした直後、
ホロキャスターがメッセージを受信する音が鳴った。
再生すると、またしても臨時ニュースが流れた。

キャスター『ミアレシティにおいて、
      連続的にモンスターボールが強奪される事件が発生しました。
      犯人はポケモン勝負を行った直後、
      トレーナが油断した隙を突いて行われています。
      同一犯による犯行と予想されていますが、
      報告された犯人の特徴が多岐に渡る為、
      特定は難航している模様です。
      ・・・犯人は路地裏など、人目につかない場所で発生しています。
      ミアレシティにお住まいの皆様はご注意下さい』

内容はまたしても探偵が絶頂射精しながら、
己の限界を超えた速度で駆け出すようなものだった。
しかもまた難事件か・・・幾らなんでも昨日今日で起き過ぎじゃ無かろうか。
そう思った矢先、またしてもホロキャスターが鳴り出した。
相手はハンサムでただちにハンサムハウスに戻ってくれとの事だった。
もう戻ったのかハンサム
美術館の件もあって、ハンサムハウスに帰る気だったので、
私は早速ハンサムハウスに戻った。

ハンサムハウスに入ると、そこにはハンサムが待ち構えていた

ハンサム「おお!にちはクン!事件のニュースは見ているね?
     連続ポケモン強奪!全く許されざる事件だ!
     美術館の一件も気になるところではあるが、
     被害の拡大を考えれば今はこの事件を追うべきだ!
     一刻も早い解決の為、考えた作戦がある!
     ・・・それはオトリ作戦だ!」

ほうほう・・・。

ハンサム「犯人は人気の無い場所に迷い込んだトレーナー達を見つけては襲っているらしい!
     ・・・ならばだ!こちらは罠をはってやればいい!
     まず、オトリ役の人間が人気の無い場所に行き、迷い込んだふりをする!
     そうすれば、きっと獲物を狙う犯人が姿を見せるだろう!
     犯人はポケモンを奪う前に勝負を挑んで来るらしい!
     そこでだ!犯人がポケモン勝負に気を取られた瞬間!
     予め隠れておいた、もう一人が犯人を捕まえるんだ!
     どうだろうか!リスクは伴うが、今出来るベストな作戦の筈!」

うむ、結構良い作戦じゃないか。
で、オトリは勿論ハンサム君、キミだろう?(ニッコリ)

ハンサム「だたし!この作戦の成功には、にちはクンの協力が不可欠だ!
     にちはクン!ワタシに力を貸してくれ!」

よっしゃ、捕まえる役なら任せろ!素人?ピーピー騒ぐな!

ハンサム「有難う!流石バディだ!
     では早速担当を決めよう!
     ・・・と言ってもだ、知っての通り、わたしはポケモンを持っていない!
     よってオトリの役はキミにお願いしたい!

で  す  よ  ね  ー
はあああああああああああ(クソデカ溜め息)

ハンサム「ワタシは物陰に隠れ、犯人のスキを伺う!
     バディは犯人が現れたらポケモン勝負を仕掛けてくれ!」

まぁ、適任は私以外居ないしね、しょうがないね。

ハンサム「では、今度は犯人を誘き出すポイントだな・・・。
     この大都会ミアレにおいて、

     人気の無い場所といえばズバリ路地裏しかあるまい!
     ・・・よし!善は急げだ!オトリ作戦を決行する!!
     ノースサイドストリートのガレッド屋向かいにある路地裏に行ってくれ!」

そんな訳で私は早速ガレッド屋の向かいにある路地裏に潜入した。
ちなみにハンサムも近くで見張っているようだ。

私は路地裏の奥まで進んだ。すると、そこには女性が立っていた。

女性「・・・失礼致します。アナタ・・・トレーナーですよね?
   宜しければ私と一勝負致しません事?」

コイツが犯人か?いや、流石に気が早過ぎか。
とりあえず勝負をしましょうかね。
と言うわけで倒しました。
勝負の過程なんて最初から無かった。

女性「おほほ・・・とてもお強いポケモンをお持ちね。
   そのお強いポケモン・・・全て私に下さらない?」

この子等を奪って果たして言う事を聞いてくれるんですかね?
今行おうとしている行為はまさしく自殺行為しかないんだよなぁ・・・。
女性は往生際の悪い言葉を発すると、瞬時にヒーロースーツみたいな格好に変身した。
今の言葉といい、今回のポケモン強奪事件の犯人はコイツで確定っぽいね。

ハンサム「待ていっ!!」

と、叫びながら登場したのはハンサムだ。

??「・・・邪魔ガ入ッタカ。・・・狩リ場ヲ変エルカ」

そう言い、犯人は瞬時に上に飛び、逃走した。
何そのマサラ人並みの脚力(驚愕)

ハンサム「くっ・・・何なんだアイツは・・・!?
     ポケモンでも無いのに、変身するだなんて・・・?
     ・・・いかん、いかん!
     今は驚いているより、後を追わねばっ!!」

そんな訳で今度はノースサイドストリートのカフェ・カンコドールの側の路地裏に潜入した。
ハンサムの話だと、飛んだ方向からしてコチラの方向が怪しいとの事だった。

路地裏の奥に進むと、そこには小さな女の子が立っていた。

女の子「ねぇねぇ、トレーナーさんでしょ?あたしとしょうぶしませんか?」

と言うわけで女の子とのバトルを勝利しました。
もう何も言わない。

女の子「トレーナーさんのポケモンつよいねー。
    すごいなー。いいなー。ほしいなー。
    ・・・ちょうだい」

だ が 断 る。
正式な女の子なら少しだけ借しちゃってたけど・・・君、幼女じゃないね?
だって君から幼女の良い香りが全くしないゲフンゲフン・・・

女の子は突然、先ほど会ったヒーロー姿の人に変身した。

ハンサム「そうはいかんぞっ!!ポケモン強盗!!」
??「マタ・・・キサマ、カ・・・」

そう言い、また上に飛び跳ねて逃走した。

ハンサム「クッ・・・!またしても逃げられたか!
     しかしポケモンでもないのに、なんと言うジャンプ力だ・・・」

多分、犯人の正体はマサラ出身の人だと思うよ。
あんな脚力を披露出来る奴なんてマサラ出身の人しか居ないしね。

ハンサム「・・・いかん、いかん!
     今は感心するより、後を追わねばっ!!」

そんな訳で今度はノースサイドストリートのミアレステーション向かいにある側の路地裏に潜入した。
ハンサムの話だと、飛んだ方向からしてコチラの方向が怪しいとの事だった。
路地裏の奥に進むと、そこにはカラテおうの男が立っていた。
成程、コイツは男も変身するのか。

カラテおう「ああ・・・この胸の苦しみは果たして痛みなのか・・・?」

あれ?先ほどと何か雰囲気が違うぞ?
いつもなら勝負を挑んでくるのに・・・もしかして正真正銘、普通のトレーナーか?

ハンサム「どうした!?何があったのか?にちはクン!!」

そう言ったハンサムは路地裏の奥へと駆け出した。

ハンサム「おい・・・君・・・こんなところでどうしたんだ?」
カラテおう「つい、先ほどの事だ。
      ココで修行していたところ、
      若く麗しいお姉さんがポケモン勝負を挑んできた・・・。
      そして・・・」
ハンサム「どうしたんだ・・・?」
カラテおう「ボコボコにされてしまった・・・。
      あの柔らかな髪・・・。冷たく光る瞳にワシは心乱された・・・。
      そして、彼女は力づくで・・・無理矢理・・・ワシの大事なボールを・・・。
      ああ・・・思い出すだけで・・・ああっ・・・」
ハンサム「くっ・・・遅かったか・・・
     それで!?犯人はっ!?」

カラテおう「うっ、うむ。
      お姉さんは残念な事にサウスサイドストリートの方へ飛んでいってしまわれた・・・」

サウスサイドストリートか。
あそこの路地裏はレストラン・ド・フツーの側しか無かった筈だったわね。
確かマチエールもこおと初めて会った場所。

私は早速、サウスサイドストリートのレストラン・ド・フツーの側にある
路地裏に向かい、奥へと進んだ。
奥にはお姉さんが立っていた。

お姉さん「ハイハイ、いらっしゃい。やっぱり来たんだねェ・・・。
     ウフフフ・・・じゃあ、勝負始める?」

何度もやられてるのを分かってるのに再度勝負とはアンタも物好きね。
ドMなのかしら?まぁそれはどうでもいいわ。
そんな訳でお姉さんとの勝負に勝った。

お姉さん「・・・やっぱりアナタったら、良いポケモン持ってるわねぇ。
     一匹残らずぜーんぶアタシに寄越しなさいなっ!!」

そう言い、お姉さんはヒーロー姿に変身した。

??「・・・全テヲ渡セ。・・・サモナケバ、奪ウ」

もうコイツだけで戦っていけば良いんじゃないですかね・・・。
さて、今回は少し手こずらせそうだn

ハンサム「待てえいっ!!ポケモン強盗犯!!
     ワタシのバディには指一本触れさせん!!」

んなぁ!?な、なにこの中年、いきなりカッコイイじゃない・・・。
そんな事言ったら惚れてまうやろ!オッサンだから惚れる要素全くないけど!

??「・・・邪魔スルナ。・・・排除スル」

犯人は私達の方に近づいた。
それをハンサムは私の目の前に来て庇う。

ハンサム「フフッ!簡単に言ってくれるではないか!
     このハンサム、ポケモン無くとも腕には覚えアリだ!
     悪人には容赦せんぞ!!」

これからGTA並みの拳の語り合いが始まるんですね、分かります。
私、今から逃げても良いですかね?
その時、何処からかニャスパーが現れた。
あのニャスパーは確かもこお・・・・・・もこお!?

ハンサム「もっ、もこおっ!?何故こんな時に!!」
もこお「ふにゃにゃ!」

もこおは、何故か犯人の目の前に向かった。
そしてまるで、その人に懐いているような感じで擦り寄った。
あれ?もこおって確かコイツ見たいな大人との関わりは苦手での筈だったよね・・・。
それにこんなにも懐いている姿は私とマチエール以外見覚えが・・・・・ッ!!!??
・・・ちょ、ちょっと待って・・・この犯人ってまさか・・・。

ハンサム「もこお!そいつは危険だ!!早く、そこから離れろっ!!」

ハンサムの叫び声は虚しく、もこおは犯人の前をグルグル周り、はしゃいでいた。

??「・・・ナンダ、オマエハ」
ハンサム「・・・何故だ?何故もこおはコイツにこんなに懐いている?まさか・・・」

どうやらハンサムもコイツの正体に気付いたようだ。

??「・・・邪魔ダ、消エロ」

あっ・・・。

 

ハンサム「もこお!!危ないっ!!」

もこお「ふぎゃー!!」

ハンサム「ぐはっ!!」

 

ハンサム「うっ、ううう・・・」

何かが砕けるような嫌な打撃音と同時にハンサムの苦痛な声が聞こえた。
犯人がもこおに無慈悲に放った攻撃が、間一髪でハンサムが庇った。
ハンサムは膝まつき、腹を抱えた。

??「・・・ポケモンヲカバウ?理解不能ダ。
   ・・・マァイイ・・・貴様モ、消エロ」

ハンサム「ま、待て・・・止すんだマチエール・・・」
??「・・・マチエール」
ハンサム「そ、そうだ・・・お前はマチエールなのだろう・・・?」
??「・・・」
ハンサム「ぐっ・・・も、もこおは大人が苦手・・・。
     そのもこおが飛びつくほど心を開く相手・・・。
     それは・・・マチエール・・・お前以外にいない・・・」

わ、私も一応心を開いてるんですよ、ハンサムさん
あ、まだ飛びつく程に懐いてなかったですか、そうですか・・・。

エスプリ「・・・マチエールデハナイ。・・・我ガ名ハ、エスプリ」
ハンサム「くっ・・・エスプリだと・・・?
     無駄だぞ・・・マチエール・・・。
     人の目は欺けても・・・お前ともこおの絆は・・・
     偽る事は・・・出来ん・・・」

もこお「ふにゃあ・・・」
エスプリ「・・・」
ハンサム「どうしたんだ!!マチエール!!
     何故、こんな事をするんだ!!
     何か問題があるのか!?このハンサムに教えてくれ!!」

エスプリ「・・・」
ハンサム「マチエール!何か答えてくれ!!」

エスプリは暫く何も言ってくれなかったが、
エスプリは苦しみだすような声を出した。
次第にエスプリは断末魔みたいな声を上げ、頭を抱えた。

ハンサム「マチエール・・・?」
エスプリ?「クッ・・・ヒク、カ・・・」

そう言い、エスプリはマサラ人並みの脚力で飛び上がり、逃げていった。
ハンサムもこおは逃げて行くエスプリに向かって、
マチエールの名前を叫び出す事しか出来なかった。

 

ハンサム「ぐっ・・・マチエール・・・。スマン、にちはクン・・・。
     些か・・・当たり所が悪かった・・・ようだ・・・。
     すまないが事務所まで運んでくれないか」

おいおい、マジで大丈夫か。
私はハンサムを連れ、ハンサムハウスまで戻った。
もこおも私達に付いて行ったようだ。

ハンサム「にちはクン・・・。有難う、助かったよ・・・。
     流石にこのワタシもくたびれてしまったな・・・。
     腹の傷も痛むので、ワタシは病院へ行くよ。
     今日はキミも疲れただろう。帰ってゆっくり休んでくれ・・・」

あ、私は別に大丈夫です。
これから24時間シャドーに張り付くぐらいには大丈夫です。

ふむ、正直ココに残っても何か役に立ちそうな感じはなさそうだし、
ハンサムの言う通り、ココから出てポケセンに寄って行こうかね。

 

 

ハンサムハウスには手負いのハンサムもこおが居た。
しかし、このハンサムハウスに住まうマチエールの姿は
未だに見かけていなかった・・・。

ハンサム「もこお、頼みがある・・・。
     このメモをにちはクンに渡してくれないか・・・。
     私のこれからの行動は危険と隣り合わせだ・・・。
     皆に被害が及ばぬ為・・・密かに行動する為・・・。
     今は仮病を使って身を隠すのがベストなのだ・・・」

もこお「ふにゃにゃにゃん!」
ハンサム「くっ・・・意外にダメージが大きかったか・・・。
     ・・・しかし、急がねばならん。
     エスプリ・・・奴の正体は間違いなくマチエールだ・・・。
     そしてあのスーツ・・・。
     あれは恐らく、私が追っているホシの・・・。
     急がねば、マチエールが・・・。
     やむえん・・・こうなったらヤツを動かすしか・・・」

手負いのハンサムは無理してでも行動をうつす。
彼の"本当の職業"の名に懸けて・・・。
そして、この町で仲良くなった女の子を守る為に・・・。

 

次回に続く

*ハンサムイベント終了まで手持ちポケモンの戦果と捕まえたポケモンとデータは省略します。

 

にちは

ピカチュウをこよなく愛する社会電気鼠。 ピカチュウも良いけど、フォッコとサンゴにゃんもええぞ!

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