【ポケモンY】ワイと蛙のカロス放浪記 27話

27話:性なる英語


 

マチエールもこおに関する問題が解決した後、私は暫くシャドーで荒稼ぎ遊んでいた。
飽きるまで荒稼ぎ遊んだ後、ミアレシティに行き、ハンサムハウスに寄ろうとした時、
ホロキャスターのメッセージが受信する音が鳴り響いた。
来たか・・・。

ハンサム『にちはクン!私だ!ハンサムだ!
     話したい事があるんだ!ハンサムハウスまで来てくれないか?』

と言うわけで私は早速ハンサムハウスに向かった。

ハンサム「来てくれたか、にちはクン。
     ちょっと相談があるんだ」

ほう、相談とな。

ハンサム「マチエールの事なんだがな。
     ココで暮らし始めた事でストレスを抱えているのではと若干心配なのだよ」

あの子の性格からして多分ストレスを抱えて無さそうな気がするけどな。

ハンサム「・・・そうか!そうだな!バディがそういうなら心配する事はない!」

私の言葉どんだけ信頼しているんだ。
ちょっとした憶測で言っただけなのに・・・。

ハンサム「慣れない場所の暮らしや勉強を教えている事が、
     ストレスになっているのではと心配だったのだが!
     ハハハ!中年の思い過ごしという事か!」

でも彼女の事を心配して、他の人に相談している事は非常に好感を持てるね。
この人、やっぱ良い人だわ。

そう思った途端、ハンサムハウスに見知らぬ女性がなだれ込んで来た。
何か切羽詰ってる感じがするが・・・。

Woman「Please!You must help me!
    (おねがいです!助けてください!)
      My precious Pokemon was stolen!
    (大切なポケモンちゃんが盗まれてしまったんです!)」

FA!?EIGO!?NANDE,EIGO!?
WATASHI,NIHONGOSHIKA,WAKARANAIYO!

ハンサム「おお!これはこれは!!ミアレ名物、観光客!
     遠い異国の地からのお客様ですな!
     私の名はハンサム。レディ?どうなされましたか?」

お、ハンサム英語分かるのか。
流石探偵、他の言語の知識もちゃんと持っているのね。
けど、なんで外人相手に流暢に日本語で話してるんだい?

Woman「Oh,thank goodness,you can understand me!
    (私の言葉が分かるんですね!ああ良かった!助かります!)
      I can follow some of the language here,but I can't speak a word!
    (私はこの国の言葉はヒアリングしか出来なくて!)
      Please,you must listen.
    (おねがいです、聞いてください!)
      My precious Pokemon was stolen from me at the station.
    (実は駅で私の大切なポケモンちゃん達が盗まれて!)
      I heard that this place is a detective agency,so I rushed right over!
    (それでここが探偵事務所だって聞いたから伺ったんですよ!)
      Please find my beloved Pokemon and get it back for me immediately!
    (どうかお願いします!
     今すぐ私のポケモンちゃんを取り返して頂けませんか? )」

【私並みの翻訳】
おお!なんて素敵な男性!私、惚れてまう!
アナタ中々のハンサムだね!まぁそれはどうでもいいです!
お願いします!助けてください!
私のポケモンが駅の中心で絶頂射精してるんです!
それも誰かと性行為している訳じゃないんです!

一人で何かを感じちゃってるんです!
お願いします!

今すぐ私の惨めでクソボッチなポケモンを大人しくしてください!

なんと!それは困りましたね!!
ハンサムさん、どうしましょう!?

ハンサム「ゴホン、レディ・・・大変失礼ですが、
     もう少しゆっくりとお喋り頂けますか?」

Woman「I'm sorry to be so abrupt.
    (すっ すいません……)
      But I'm in a terrible hurry!
    (でも急いでるんですよ!)
      I can't return to my home country without my darling Pokemon!
    (大事なポケモンちゃんを取り返さないと祖国に帰ることも出来ません!)
      And my flight is about to depart!
    (飛行機の時間だって迫ってきているんですよ!)」

【私並みの翻訳】
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・。
でもそれどころじゃないんです!
早く止めないとこの町が白い液体で浸水してしまいます!
それぐらいあのポケモンの射精力はジェット機並みに半端ないんです!

ほうほう、それはそれは・・・。
早く救ってあげないとポケモンがテクノブレイク発症して死んでしまう・・・。

ハンサム「・・・ゴホン。
     どうやら、こちらのレディはご立腹のご様子・・・。
     それは何故だか分かるかね?にちはクン?」

そりゃ駅の中心でパートナーが壮大な自慰行為やってりゃ誰だって怒るでしょう。
けど、それがピカチュウだったら、
即座に私も加わって最大級のオナニーを披露してただろうがな!

ハンサム「世界をまたにかけてきた私のヒアリングによるとだ・・・」

・・・ゴクリ。

ハンサム「お客様が来たというのにティーの一杯も出さぬとは無礼極まる!
     そう仰っているのは明らか」

な ぜ そ う な る の か
アンタ、少なくてもpokemonとかstationという単語が聞けなかったのか。
やっぱコイツ英語力皆無ですわ、私諸共。

ハンサム「と言うわけだ、にちはクン!
     私はティーを買ってくる!!
     戻ってくるまで、お客様のお相手を宜しく頼んだぞ!」

そう言って、無能中年探偵はどっかに行ってしまった。
外人さんとお相手とか今からショック死しても良いですかね?

Woman「What's wrong with that man?!
    (ちょっと何なのよ!あの人!!)
      He hasn't understood a single thing I've said!
    (全然分かってないじゃない!)
      I didn't come here to drink tea and chat!
    (私はのんきにお茶なんてしている場合ではないんです!)
      I want my Pokemon back, NOW!
    (早くポケモンちゃんを助けて!)」

うわぁ。言葉全く分からないけど、
今激おこぷんぷん丸なのがすっごく分かるゾ・・・。
活舌も早くなってるし。
もう・・・どう落とし前つければいいのよ。
私ちょっとシャドーに逃げても良いですかね・・・?

私も外に出ようかと考えたら、マチエールもこおが帰ってきた

マチエール「たっだいまー」
もこお「ふんにゃにゃにゃー」
マチエール「あ、にちは。いらっしゃい!
      ハンサムおじさんお出掛け?

      それにこのオバサンは?」

Woman「What's wrong with this girl?!
    (ちょっと何なのこの子!)
      She just called me an old woman! How rude!
    (オバサンなんて失礼ねっ!!)
      What do you know, people with foul looks have foul mouths as well!
    (身なりが汚い人間は言葉まで汚れているわね!)
      I'll bet she's the daughter of that useless detective,Handsome!
    (さっき出て行ったハンサムとか言う馬鹿な男の子供かしら?)」

更に活舌が早くなってる・・・これは完全に火事現場に油を注いでますね・・・。
多分、日本語はヒアリング程度で理解出来てるんだろうな、この人。
これはアレかな、面倒になる前に私が駅に向かって、
絶頂射精中のカッスポケモンの息の根を止めなくちゃダメなのか

Matiere「…Hey, old lady! Watch your mouth!
    (……ちょっとオバサン 何てこと言うの!?)
      You can say all you want about me,
    (あたしのことはどうでもいい)
      but I won't let you insult Mr. Handsome!
    (けど、ハンサムおじさんのこと悪く言うのは許さない!)
      And I'm not his kid, I'll have you know.
    (それにさ あたしがおじさんの子供のわけないよ) 
      You're being very rude to him yourself.
    (おじさんに失礼だよ)」

FA!?MATIERU!?KIMIMOKA!
KIMIMO,NAZONOKOTOBAWO,SYABERUNOKA!!
WATASHI,IMA,OITEKEBORIDAYO!!

Woman「O-oh? you understood me?
    (あなた私の言葉がわかるの?)」

Matiere「More or less.
    (うん、まあね・・・だいたいで何となくだけど)
      You get to hear all kinds of languages on the streets of this city.
      Growing up on these streets,
      I naturally picked up some bits and pieces.
    (この街ってお外にいるといろんな国の言葉でお話してるのが
     聞こえるからいつの間にか覚えちゃったの)」

あ、ああ・・・アアアア。
アタマガ・・・ウー★アタマガパンクスルヨー・・・ウー☆

マチエール「うーん・・・このままお話続けても、
      にちはが分かんないかもしれないし・・・。
      それにまたオバサンと言い合いになるのも嫌だな・・・」

え?今修羅場ってたの?
雰囲気からそんな感じがしてたけど、マジで修羅場ってたのか。
何々?ハンサム関連で恋愛の奪い合いとかしてたの?

マチエール「ねぇねぇもこお!もこおの力で何とかなったりしない?」

ハハ、マチエールは何言ってるんだい?
万能なエスパーだからって英語とか言う古代文の翻訳が出来る訳が・・・

もこお「ふんにゃー!」

もこおがそう叫ぶと、辺り一面眩しい光に満ちた。
だが、それは一瞬の事で、すぐに光は収まった。
こ、これはまさか・・・。

Woman「Oh good. At least, there's someone who can understand me.
    (ああ…… よかったわ…… 言葉が通じる人がいて)
      Please forgive my hasty words earlier.
    (さっきの失礼な発言はどうか許してください…… )
      I've been in a panic.
    (気持ちに余裕がなかったんです)
      My darling Pokemon is more important to me than anything else in the world!
    (命よりも大事なポケモンちゃんを盗まれて混乱してしまって……)
      I just can't hold myself together when it's missing like this…
    (ポケモンちゃん達は私にとってかけがえのない存在なんです)」

女性は相変わらず何を言ってるのか、全く分からない。
分からないけど、女性の考えが頭に浮かんでくるぞ。
これはもこおのパワーだろうか・・・。
女性ハンサムマチエールに対して、
失礼な事を言った事を申し訳ないと思っているそうだ。
そして、女性はポケモンを盗まれて困っているらしい。
あ、絶頂射精している訳じゃ無かったんだ!
ってか事態が結構深刻じゃないか!

Matiere「Hmm… Anything else? where was it stolen?
    (ふーん・・・ で?どこで盗まれたの?)」

今度はマチエールの考えが頭に浮かんできた。。
マチエールハンサムを馬鹿にした女性をよく思っていないようだ。
だが、マチエールは盗まれたポケモンを心配しているようだ。
残念ながら当然、女性らしい最後と言える。

Woman「At the town train station!
    (この街の駅で!)
      I was approached by a ruffian, and the next thing I know,
      my Bag was gone– and my Poke Balls with it!
    (ガラの悪い連中が歩み寄ったら次の瞬間に
     バッグと中に入れたボールが盗まれました!)」

そしてまた、女性の考えが頭に浮かんできた。
駅を歩く女性、その後ろに一人の男が女性の持っているバッグをひったくっていた。
女性は追いかけるが男は振り切って逃げてしまう。

Matiere「A ruffian… at the station…
      That's who it must have been…
    (・・・駅・・・ガラの悪い連中・・・)
      That's who it must have been…
    (もしかしてあの子達かな?)」

またマチエールの考えが頭に浮かんできた。
マチエールは男の事を何か知っているようだ。
って知ってるのかよ!!
脳内でそう突っ込んだ私であったが、ココで無能中年探偵が帰ってきた。

ハンサム「ただいま戻ったぞ!
     遅くなって申し訳ない!
     レディがお気に召すようなティーが見つからなくてな!」

ハンサムはそう言うと、キッチンの方に向かった。

ハンサム「マチエールともこおも帰ってきていたんだな!
     二人共、こちらのお客様にご挨拶は済ませたのかな?」

もこお「ふんにゃにゃ~♪」

もこおハンサムのところに向かい、ハンサムに向かって不思議な力を与えた。
それと同時に私の頭の中に浮かんでいた、
女性マチエールの思考のビジョン的な何かが消えてしまった。
成程、この能力はお一人様限定なのね。

ハンサム「おー!どうした!もこお!
     私が帰ってきて嬉しいか?
     ようやくもこおも懐いてくれたかな!ハハハ!」

マチエール「・・・ねぇ、ハンサムのおじさん。
      このオバサンね、ポケモン盗られて困ってるんだって。
      盗んだ人達は多分ミアレステーションに居るよ・・・」

ハンサム「な、なんだとっ!?ティーでは無かったのか!!
     何てことだ・・・高かったのに・・・。
     いや!いやいや!そんなことより一大事ではないかっ!!
     直ちに出動せねば!」

そして訪れる私の出番。
サラバ盗人・・・お前たちの事は知らないが、とりあえず良い奴だったよ・・・。

マチエール「・・・ちょっと待って」

ん?

ハンサム「どうしたマチエール!?
     ポケモンが盗まれるなんて大事件なんだぞ!!
     すぐに取り返しに向かわねば!」

マチエール「オバサンのポケモン盗んだの・・・多分ミアレギャングの子達・・・。
      あの子達とっても乱暴だから、
行ったらきっと喧嘩になっちゃうよ」
ハンサム「何・・・ミアレギャングだと・・・」
マチエール「そうだよ・・・。だからほっとこ・・・。
      ・・・それにね、このオバサン。

      さっきハンサムおじさんの事馬鹿にした嫌な人だもん・・・。
      そんな人の事なんかほっとけば良いよ・・・」

Woman「Oh, please! You must help!
    ​(そっ!そんな!!)」

いやいやいや、流石にそれはイカンでしょ。
オバサンはともかく、盗まれたポケモンが可愛相じゃないか。
怒る気持ちも分からんでも無いけど、
感情をそのままにして言葉にしちゃアカンで。

ハンサム「・・・マチエール」


_人人人人人人人_
> それは違う <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄


ハンサム「そこに困っている人が居れば助ける!
     そこに困っているポケモンが居れば助ける!
     それがハンサムのポリシーだっ!!
     このレディが私を罵ったとしても、それは変わらん!
     ココで待っていなさい!私はミアレステーションに行く!!」

そう言って、ハンサムはミアレステーションに向かうべく、走って行った。

マチエール「・・・おじさん。
      にちは、ハンサムおじさんを助けて」

え?何故ハンサムに助けを求める?

マチエール「あたし、おじさんに聞いたんだ・・・。
      おじさんもポケモン持ってないの。
      ずっと一緒に居たポケモンがお仕事の時に死んじゃって・・・」

ファッ!?それって殉職ってヤツか!?
あの探偵、私の想像を遥かに上回る程の過酷な仕事をしてたのか・・・。

マチエール「自分のポケモン持ってないのに、
      ミアレギャングのとこに行ったら絶対虐められちゃうよ・・・。
      だからお願い・・・ハンサムおじさんを助けて!

      おじさんのバディなんでしょ!?」

あの人のバディとは正直あまり認めたくないけど・・・。
こんなか弱き乙女の願いを叶えてくれない奴が何処に居るんだ。
やってやろうじゃないか。奴等の骨を残さない程度にやったろう!

マチエール「ありがと・・・。ミアレギャングの子達はノースサイドストリートにある、
      ミアレステーションのホームのとこに居る筈だよ。
      にちはなら大丈夫だと思うけど、ちゃんと準備していってね」

Woman「I beg you–please! Please find my precious Pokemon!」

女性が何を言ってるのかは相変わらず分からないが、表情だけで察しは付いた。
『お願い!あたしのポケモンを取り返して来て!』でしょ?分かるわよ。
さて、早速ミアレギャング達に試練を与えておきますかね。

 

次回に続く

*ハンサムイベント終了まで手持ちポケモンの戦果と捕まえたポケモンとデータは省略します

 

にちは

ピカチュウをこよなく愛する社会電気鼠。 ピカチュウも良いけど、フォッコとサンゴにゃんもええぞ!

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