【マグナゲートと∞迷宮】念願のこの身体でポケモン世界を放浪する 4話

主人公:ピカピ(ピカチュウ)
相棒:お嬢(ツタージャ)♀

・この日誌はひたすらギャグ要素に突っ走ってますので、
ネタだらけのポケダン日誌は嫌だと思う方は閲覧しない事を勧めます。
当然ですがネタバレも含まれますので、未プレイの方は要注意。

・現在の縛りは以下の通り。
○冒険中(ボス戦,単独行動以外)は主人公は戦闘しない事。
全て仲間に任せる。
○電気技禁止。

(2017年4月24日:加筆、修正)

 


 

宿場町 ポケモンパラダイス。
なにもないこの荒れた大地にある問題を抱えた一件のお宅がありました。
このお宅が抱える問題。それは・・・。

 

 

築不明。建坪不明。土造り1階建て。
ココに依頼者が一人住んでいます。

 

ココまで長い旅を経て、昨日この土地を購入したお嬢さん
壮大な夢を叶う為にココに住む事になったこの家は、
様々な問題が抱えていました。

「あまりにもの住み難さに夜も寝付く事すら出来ません。
 一刻も早くリフォームをお願いします・・・。
ってこのセリフ言わせてどうする気なのピカピ?

この壮大な家にはどのような問題があるのでしょうか?

まず目に飛び込んでくるのは、
ココは玄関なのかリビングなのか全く分からない部屋

さらに地面はデコボコに荒れていて、
ところどころ枯れた木やら岩やらが散乱していました。

それどころか、壁も天井も一切存在しなく、
もはや家という概念が残っておりません

まるでこの世界こそが俺の家と言わんばかりの、
無駄すぎる空間があたり一面広がっていました。

 

いくらなんでも、この家ではとても住める環境とは言えません。
依頼者の夢を叶える為にも、早急にリフォームが必要です。

 

そんな問題を解決すべく、
一匹のポケモンが立ち上がりました。

リフォームの匠 ピカピ

 

王道を往くシンプルを貫くデザイン性を持ち、
四角形の建物こそが建築の原点だと豪語する匠。

 

そんな彼女を人は

『貫禄の豆腐屋』

と呼びます。

ピカピ「匠はこの家をどの様にしてリフォームしていくのでしょうか。
    匠の挑戦が今、始まります」
お嬢「えっと・・・ピカピ?さっきから一人で何喋ってるの?」
ピカピ「気にするな!」
お嬢「え・・・えええええええええええ!?

 

4話:家の建築でイエイ!

 

昨日、ポケモンパラダイスを築く夢を叶える為に
土地を購入したツタージャことお嬢
そんなお嬢が道中に出会ったのは、
ひょんな事からポケモン世界にやってきた私、元人間のピカピ
私はお嬢の手伝いをする事という条件で、
お嬢が購入した土地で居候する事となった。

そして陽が暮れ、空も辺り一面暗く星が輝きだした頃。
私達はある重大な事に気付いた。

この辺り一面荒れた地に家というモノは存在しない事に。

何処ぞのクラフターなら、
たった数分で簡単な豆腐ハウスが出来上がるが、
私達がそんなミラクルを起こす訳が無く。
昨晩は仕方なく野宿で過ごす事となったのであった。

そして今日の朝。
私達のもとにヌオーがやってきた。

ヌオー「おはようだぬ。
    様子を見に来ただぬ。
    昨夜はよく眠れただぬ?」
お嬢「おはよ、ヌオー・・・。
   それがあまり眠れなくて・・・。
   ちょっと寒くてさ・・・」
ヌオー「それは大変だぬ・・・。
    そこのピカチュウはどうだぬ?」
ピカピ「はい。ゆうべはおたのしみでした

ゲッソリとした顔のお嬢とは対象に、
私はとっても輝かしい目をして答えた。

ピカピ「ピカチュウの身体は心なしかとても温もりを感じ、
    全く寒さを感じなかった。
    これで氷点下の戦場でも5年は戦えるわ」
お嬢「ぴ、ピカピ?」
ヌオー「そ、そうだぬか・・・」

お嬢ヌオーは若干引いていた。
どうして引くんだい?
私は愛という素晴らしきことを語っただけだぞ?

お嬢「・・・ピカピの感想はともかく、
   やっぱり回りに何も無いから寝る時に風が凌げないの。
   それで私達、まずは家を建てようと思ってるんだけど・・・。
   どうしたらいいかな?」
ヌオー「ぬおー!それなら!
    確か宿場町に大工が居た筈だぬ!」
お嬢「え?ホント!?」
ヌオー「ホントだぬ。
    大工に頼めば家を建てて貰えるんでないかぬ。
    宿場町はすぐ近くにあるだぬ。
    ちょっと会って見るだぬか?」
お嬢「うん!行こ!ピカピ!
   大工さんに私達の家を建ててもらおう!」

と言うわけで私とお嬢は宿場町という所に行く為、
ヌオーに案内されることになった。
つか、ポケモン達しか見かけないこの世界にも建築という概念があるんだね。
この世界の匠はどんな感じなのか。
これは拝みに行く以外ありえないwwwwwwwwww

ヌオー「こっちだぬーん。
    ムダに広・・・違った。
    中々広いんだぬーん」

今、本音言いかけたね!?
明らかにムダ言った!

けどそうだね!ココ結構広いもんね!
しょうがない!君は無罪だ!!

そして私達は先日行った十字路に向かった。
ヌオーは十字路に向かう途中、
とてもウキウキな気分で歌っていた。

ヌオー「この街道は旅をするポケモン達が沢山通るんだぬ。
    んで、そのポケモン達が休む場所として、
    宿場町が作られたんだぬ。
    宿場町はこの先だぬ。行ってみるだぬ」

そう言うと、ヌオーはパラダイスとは反対側の道へ歩き出した。

 


 

あの荒地から歩いて数分。
ヌオーについて行った先は、
多くの建物と多くのポケモン達が賑わっている町だった。
ここが宿場町か・・・マジで町やないか。
つか、ココにいるポケモン全員ちゃんとした言葉で喋ってるやんけ!

お嬢「へぇ、もっとのどかなところかと思ってたけど・・・。
   意外と賑わっているのね」
ヌオー「ココは水がとても綺麗なところとして評判で・・・。
    訪れたポケモン達はココの水を飲んで、
    旅の疲れを癒すんだぬ。
    だから皆集まりやすいのかもしれないだぬ」

成程。そんで、その水はきっとどっかのメイド服を模した
ボッタクリ喫茶店で4000円(税抜き)で売るんだろうな。
更にサービスとして、
メイドさん(本職が本当のメイドとは言ってない)が綺麗な水に向かって、
「ラブ注入~(はーと)」ってな感じで、
可愛い仕草をしながら水に
何か仕込むんだよね(本当に仕込むとは言ってない)
ちなみにそのサービス代は2500円(税抜き)で、
合計6500円(税抜き)愛情が詰まった
TDN綺麗な水をお召し上がりになられます。

とまぁ、ブラックな話はひとまず置いておくとして・・・。

ヌオー「設備も色々あるだぬ」

ヌオーはこの宿場町にある設備を説明した。
ココでは預かりボックスやカメレオンの商店とか並んでいるが、
その説明は割愛させてもらおう。
そんな訳でヌオーが一通り宿場町について説明してた訳だが、
なにやら広場の中心で穏やかではない喧騒な声が聞こえた。

ピカピ「何だ?
    訪れて早々、リアルファイト開催中か?」

私は広場の中心で繰り広げている修羅場を見えやすい位置で見ていた。
どうやらダンゴロコアルヒーが揉めているそうだ。

ダンゴロ「わざとぶつかったよな?
     いてぇじゃねぇか!」
コアルヒー「ちょっとクチバシが触れただけだろ!?
      一々大きな声出すなよ!」
ダンゴロ「ふん!!」
コアルヒー「フン!!」

そう言って二匹はそれぞれ何処かへ立ち去っていった。
二人の喧嘩が原因なのか、
宿場町にただならぬ重い空気が流れた。

ピカピ「随分と穏やかじゃない雰囲気だね。
    野次馬の私が言うのもなんだけど、
    周りのポケモン達も喧嘩を止める素振りを見せなかったね」
ヌオー「最近、皆なんかピリピリしてるのか、
    ポケモン同士のいざこざが増えてるだぬ。
    聞くところによると皆の神経が尖っているのは、
    各地に不思議なダンジョンが広がってるせいだと
    言われたりもするのだぬが・・・。
    本当のところはどうなんだぬぅ」

不思議なダンジョンって、
『せっかく夢の国を満喫しようとしたのに
 スリ被害に遭って物凄くブルーな気持ちになる』
っていうぐらいに雰囲気が最悪になる魔力を持ってるのか。
こえーな。不思議なダンジョンこえーよ。

お嬢「とにかくポケモン同士の関係が最近、
   何故かぎくしゃくしてる・・・。
   自分勝手なポケモンがどんどん増えてきてるし・・・。
   ピカピの言った通り、
   さっきのいざこざだって誰も止めようともしない。
   ポケモン同士が信用出来なくなっているのよね・・・。
   皆もっと仲良くしてくれると嬉しいんだけど・・・」
ヌオー「なんとなく世の中が暗いんだぬ。
    明るい話題でもあればいいんだがぬぅ。
    まぁそれはおいといて。
    ヌシ達、大工を探してるところだったぬ?
    ワジ、ちょっと探してくるから・・・。
    その間ヌシ達は町中をウロウロしてればいいだぬ」
お嬢「うん!有難う、ヌオー!」

そんな訳で私達は宿場町を探索したが、
この辺で開いてる店はカクレオンの商店だけだったようだ。
まぁゲームの初盤だし、しょうがなゲフンゲフン。

暫く探索していたらヌオーに呼び止められた。
どうやら大工の弟分を見つけたらしい。
私達とヌオーは早速大工の弟分であるドッコラー2匹に話しかけた。

ヌオー「ヌシ達の親方は何処に居るだぬ?」
ドッコラーB「え?親方・・・?兄貴・・・の事ですか?」
ドッコラーA「兄貴なら、ココの食堂に居るけどよ・・・」
お嬢「その兄貴と言うのが大工さんなのよね?
   私達、家を建てたいの。
   兄貴のところに案内してくれる?」
ドッコラーB「分かりました」
ドッコラーA「こっちだ、ついてこい」

ドッコラー2匹はこの宿場町で一番大きい建物の中に入った。
そういや、この建物の中にはまだ入ってなかったな。

ヌオーは外で待機するとの事なので、
私とお嬢の二人で建物の中に入った。
中は何と言いますか、
一目からしてカフェ見たいな感じでしたね。

お嬢「その『兄キ』っていうのはどこにいるの?
   あそこにいるのが『兄キ』かな?」

お嬢はカウンターに立つスワンナに向けた。
いや、あれはどう見たって・・・。

ドッコラーA「全然違うぞ。兄貴じゃない。
      どう見たらあれが大工に見えるんだよ?」

ですよねーwwwwwww
お嬢の顔面が段々クリムガンになっていきますなwwwww
クリムガンお嬢はいじっぱりAC特化力ずく珠持ち以外ありえないwwwwwwww

ドッコラーA「あそこにいるのはスワンナ。
       この食堂と宿の主、ママさんだ」

ココ食堂兼宿屋だったのか。
どうりで建物が大きいワケだね。

ドッコラーB「俺達の兄貴はあそこ・・・」

ドッコラーの一匹はスワンナから離れた所で座ってる
一匹のポケモンを指差した。
そこに座ってるのはドテッコツだった。
あれがこの町の匠か。
確かに大工という仕事には一番向いてそうなポケモンだな・・・。

ドッコラーB「あそこに居るのがドテッコツ兄貴です」
ピカピ「へぇ、大工なだけあって貫禄が・・・」

ドテッコツ「ドテッコーーーーーーーーーーツ!!」

何よ、そのふざけた叫び声。
アニポケかよ。

ドッコラーA「い、いいか・・・?
      兄貴は荒っぽい所があるからな。
      気をつけるんだぞ」

そんな訳で私とお嬢ドッコラー2匹は、
威圧感丸出しで座ってるドテッコツのところに向かった。

ドテッコツ「ドテッコーーーーーーーーツッ!!」

ギロッ!

ドテッコツのなきごえ!
ドッコラー達のこうげきがさがった!
ドテッコツのにらみつける!
ドッコラー達のぼうぎょがさがった!

ドテッコツ「どうした?オメェ等」
ドッコラーA「あ、兄貴・・・。
      じ、実はココにいる奴等が・・・」
ドテッコツ「むっ?何だ?
もしかして仕事の話か?」

お嬢「うん、私達家を建てたいの。
   大工さんにお願いすれば、
   きっと家が建てられるんじゃないかと思って・・・。
   それでココに大工さんが居るって話を聞いて、
   ココまでやってきたのよ」

お嬢が坦々と話してる中、
ドテッコツは何も言わずに睨みつけながらもお嬢の話を聞いていた。

お嬢「あ、お礼は勿論するよ。
   私達住むところがまだ無くて困っているんだ」

厳密には住む場所は決まっただけで、
単に家が無い状態だけどね。

お嬢「お願い。私達の家を建ててもらえないかな?」
ドテッコツ「・・・・・・・」
ドッコラーB「ど、どうします?兄貴」

ドテッコツは暫く私達を睨みつけながら黙った。
ひたすら黙った。
もう私達のぼうぎょがこれ以上下げられないぐらいに睨みつけながらも黙った。

あっ(察し)
これ駄目なパターンですね・・・。
間違いない。

ドッコラーA「兄貴・・・・あ、兄貴?」

ドテッコツ「ドテッコーーーーーーーーーーツ!!」

ドッコラーA「ひえっ!!」

ドテッコツのなきごえ!
ドッコラー達のこうげきがさがった!

ドテッコツ「分かった、引き受けるぜ」

ああ、やっぱり駄目だったy・・・あれ?

ドテッコツ「俺ァ大工だ。そして大工に二言はねぇ」

なん・・・だと・・・。
これは優しい兄貴、頼れる大工さんですわ。
間違いない!(手の平クルッ)

お嬢「あ、有難う!
   ピカピ!やったよ!
   私達の家が建てられる!」

やったねお嬢!家が建てれるよ!
おいやめろ(2話連続2回目)

お嬢「家を建てるにはお金が必要よね。
   私達まだお金が無いから、
   今から頑張って稼いでくるよ」
ピカピ「昨日、大きなお買い物しちゃったしね。
    けど家を建てるのなら、
    結構お金必要になってくるね」
ドテッコツ「いや、金はいらねぇ。
      そのかわり、取ってきて欲しい物がある。
      この近くに石の洞窟というところがあるんだけどよ・・・。
      そこの一番奥深くにある水色をした石
      幾つか取ってきてほしいんだ」

石の洞窟か・・・。
いかにも某地方のチャンピオン兼御曹司が
アヘ顔で絶頂射精しながら飛び込んできそうな所だな。

ドテッコツ「家を使うには材料がいる。
      水色の石は、その材料と交換出来るんだ。
      えーと、そうだな・・・。
      小さいやつでも5個ぐらいあれば十分だな。
      取ってきてくれれば俺は
      その石をある場所へ行って材料に変えて来る。
      そしたら家を建てる事が出来るぜ」

水色の石を金に交換するんですね、分かります。

お嬢「分かった、
水色の石を5個ぐらい取ってくれば良いのね。

   行こ!ピカピ!」
ピカピ「お、そうだね」
お嬢「有難う!
ドテッコツ!ドッコラー達」

 


 

そんな訳でドテッコツとの交渉を終えた私達は食堂から出た。
食堂に出ると、そこにはヌオーが待ち構えていた。
朝一番で私達の様子を見たり、
今も食堂の外で待ってたりとかなり優しいね。

ヌオー「おお、どうだっただぬか?」
お嬢「大丈夫、快く引き受けてくれたよ!
   石の洞窟に行って、
   頼まれたものを取ってくれば、
   私達の家を建ててくれるって!」
ヌオー「そうだぬか!それは良かっただぬ!石の洞窟なら、この先の十字路からいけるだぬ!」
お嬢「やった!じゃあ早速行こ!」

私達は早速石の洞窟に向かおうと十字路に行こうした、その時。
食堂から出てきたドッコラー達に呼び止められた。

ドッコラーB「あ、あのー・・・」
お嬢「あれ?ドッコラー達どうしたの?」
ドッコラーA「・・・・・・・」
ドッコラーB「・・・・・・・・・・・・」
お嬢「ん?伝え忘れた事でもあるの?」
ドッコラーB「い・・・いや、良いんです」
ドッコラーA「すまん、何でも無い・・・。
頑張って行ってきてくれ」

おうおう、何だい?気になるじゃないか。
ドッコラー達が何か言いたそうな感じがしたのは
伝わってきたけど・・・。
というか何か違和感を感じるのは私の気のせいかな・・・。
さっきのドッコラー達の反応と言い。

・・・ふむ、コレは事件の香りがしますね。

そんな不穏な雰囲気を感じながら、
私達とヌオーは十字路に向かった。

 

【5話:戦ったら負けかなと思ってる に続く】

 

 

にちは

ピカチュウをこよなく愛する社会電気鼠。 ピカチュウも良いけど、フォッコとサンゴにゃんもええぞ!

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